遠野七観音

嘉祥年間（848～850）とも、斉衡年間（854～856）ともいわれていますが、円仁（慈覚大師）が早池峰山妙泉寺を草創し、さらに霊木を得て1本の木から7体の観音像を刻んで以下の各地に安置したと伝えられています。これが「七観音」です。
1番小友町　山谷観音、2番松崎町　松崎観音、3番上郷町　平倉観音、4番宮守町鱒沢　鞍迫観音、5番宮守町宮守　宮守観音、6番土淵町　栃内観音、7番附馬牛町　笹谷観音
松崎観音以外はいずれも火災のため焼失し（鞍迫観音と平倉観音だけ半焼）、現在の本尊はいずれも後代のものになります。

遠野七観音には様々な伝説が伝えられています。代表的なのは、一昼夜で七観音をめぐると願い事が叶うというものです。町名にも七観音の伝説が関係しています。霊木のマツの巨木を切り倒した時の鞘の先が届いた所が「松崎」である…。また、遠野七観音の位置についても不思議があります。松崎観音以外の観音を線で繋ぐと五芒星ができ、真ん中に松崎観音がくるといいます。
七観音は不思議に満ちています。ぜひ、全て巡りその不思議を体感してみてください。
現在、遠野市観光協会では遠野七観音の「御朱印」を頒布しています。方法は簡単。七観音をお参りしている様子を撮影し、遠野市観光協会の窓口にお見せください。1枚300円です。是非どうぞ！