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佐々木喜善の生家

柳田國男に遠野に地方の伝説、昔話を話して聞かせた佐々木喜善が生まれた家です。佐々木喜善の生家は茅葺ではなくなりましたが、往来の場所に現存し、今も子孫が代々住んでいます。

※今も子孫の方々が代々住まわれているため、外観のみの見学となります。

喜善は明治19年10月、土淵町の厚楽茂太郎の長男として生まれましたが、父の死去によって母方の佐々木姓を襲名しました。
民俗学の創成期を代表する名著『遠野物語』は、柳田國男がその序文に記すとおり、佐々木喜善の存在をなくしては実現しなかった作品といわれています。

佐々木喜善の生家は『遠野物語』の誕生には欠かせない場所と言っていいほど。喜善はこの家でペンネーム佐々木境石という名前で『奥州のザシキワラシの話』、『老媼夜譚』や『江刺郡昔話』などの作品を生み出しました。またこの家を松本信広、水野葉舟、ネフスキー、折口信夫、桑原武夫、宮本常一氏ら民俗学者・文学者が多く訪れています。

『遠野物語』の初版序文の最初にこうあります。

この話はすべて遠野の人佐々木鏡石くんより聞きたり。
昨明治42年の2月頃より初めて夜分をりを訪ね来たり、この話をせられしを筆記せしなり。
鏡石君は話上手にあらざれども誠実なる人なり。
自分もまた一字一句をも加減せず感じたるままを書きたり…

名称
佐々木喜善の生家
所在地
〒028-0552 岩手県遠野市土淵町山口
交通アクセス
  • 車でお越しの方▶釜石自動車道遠野ICから約12km/約17分
  • 鉄道でお越しの方▶JR遠野駅から約5km/
    最寄りバス停:土淵線「恩徳」又は「西内」方面「山口」下車/徒歩約7分(約0.5km)
駐車場
なし
お問合せ先
一般社団法人遠野市観光協会 TEL:0198-62-1333
ホームページ
なし