地元に寄り添い愛情こもった料理|炭火焼 語りべの菊池晴美さんに聞く
「炭火焼 語りべ」は、およそ27年前に東京の割烹料理店で経験を積んだ菊池さんご夫妻が、遠野に移り住んでからオープンした居酒屋です。開店当初から変わらず提供するオリジナルメニューや地元の味を取り入れた料理は、遠野の地酒との相性もぴったり。
地元の方にも長く愛されている「炭火焼 語りべ」は、のれんをくぐれば笑い声が広がり、自然と会話が生まれるような、あたたかくて居心地のいい空間なんです。
今回はそんな「炭火焼 語りべ」の菊池晴美さんへインタビューをしました。
今回お話を伺った晴美さんのご出身は新潟県。上京して東京の割烹料理店で働いていたときに、同僚だった遠野出身の菊池さんと出会い、ご結婚されました。
遠野に来てからは、これまでに培ってきた料理の経験を活かし、地元で居酒屋をオープン。現在では親しみやすい語りべのおもてなしと、愛情こもったお料理が評判となり、地域の人たちに親しまれるお店となっています。
遠野駅の近くで、良い物件に出会った菊池さん。これまで積み重ねてきた準備がこのタイミングで実を結び、物件が決まってからわずか3か月後というスピードで、お二人のお店がオープンを迎えました。お店の名前は「炭火焼 語りべ」。実はこの名前、開店準備中に内装を手がけた地元企業の社長さんが口にしたネーミングのアイデアなのだそう。ご夫妻の心に響き、そのまま店名として採用されました。
「語り部」といえば、遠野の民話を語り継ぐ語り手のことを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、お店の『語りべ』は、少し違った意味もあるんです。
「みんなで楽しく飲みながら語るべ!」
そんな気持ちを込めて名づけられた語りべは、今ではお客さん同士の会話や笑い声が交わる、あたたかい空間のお店になっています。
地元に寄り添い、地域の食材を使用した豊富なメニューと厳選されたお酒は、地元の方から観光客まで「来てよかった」と評判で、リピーターもとても多いんです。
東京の割烹料理屋では炭火を使ったお料理をご提供し、お客さまに喜んでいただいていました。遠野のお客さまにも喜んでいただきたく、炭焼きにこだわり備長炭で焼き物をしています。
炭焼きのメニューも豊富で、焼き鳥で人気のコリコリ団子や三陸産の海鮮、ラムチョップなどが炭焼きで楽しめるんです。また、晴美さんは人気のジンギスカンのたたきについても裏話を教えていただきました。
オープン当初からの人気メニュー、『ジンギスカンのたたき』は、お肉の業者さんから、たたきとして提供が出来ると教えてもらったことがきっかけで誕生しました。ジンギスカンといえば、遠野市民に親しまれてきた馴染みのある料理。表面を炙り、レアな食感をのこした「たたき」は、地元のお客様にも受け入れられ、今では常連さんに一番注文していただいている看板料理です。
と優しい笑顔で話してくれました。
お料理にこだわる「語りべ」では、お料理と一緒に楽しめるお酒も充実しています。
遠野は地元の素材を活かしたクラフトビールや日本酒など、地域ならではのお酒がいろいろとあるんです。そういった地酒を中心に取り揃えているので、地酒を目当てに来られる観光客や市外の方からも好評ですね。それに私が新潟県出身ということもあって、新潟のお酒も多く置いているんですよ。
遠野の風土を感じられる地酒に、ひと味違った新潟の銘酒が楽しめるとあって、地元のお客様からも飲み比べも楽しめると人気を集めています。地元のお客様にもそれが好評で、店内の壁には、常連さんたちのキープボトルがずらり。お店のファンの多さを物語っています。
お話を伺っていると、菊池さんご夫妻のおもてなしの心が自然と伝わり、それが長年にわたって人を惹きつけているのだと感じました。常連さんはもちろん、噂を聞いて訪れる観光客も多いのもうなずけます。
最後に、晴美さんから皆さまへメッセージをいただきました。
おかげさまで、お客さまからは、”おいしかったよ”の声も多くいただいており、平日でも満席になることもあります。常連さんも多いですが、観光でいらした方や、女性おひとりでも気軽に入っていただけるようなお店です。旬の海の幸や山の幸をご用意して、皆さまのご来店をお待ちしております。
笑顔が広がるあたたかな空間で、「炭火焼 語りべ」の味を召し上がれ
炭火焼 語りべでは、菊池さんご夫妻の心づくしの料理と、遠野ならではの地酒が楽しめます。常連さんも初めての方も自然と打ち解ける、あたたかい空気に満ちた店内で、旅のひとときや大切な食事の時間をお過ごしください。