【特集】「和食をもっと気軽に」その言葉の先にある、旬菜和田の日本料理

日本料理旬菜和田の店主、和田さんは、料理人歴30年以上を誇り、店舗オープンから17年目を迎える和食のプロフェッショナル。和田さんは「日本料理をもっと身近に感じてほしい」という思いから、気軽に楽しめる日本料理を提供しています。和田さんの料理はどれも絶品。食材本来のおいしさを活かした繊細な料理には感動すること間違いなし！

そんな和田さんの手しごとと気配りに惚れ込むリピーターも多いんです。
そこで今回は、日本料理旬菜和田の店主、和田さんへインタビューをしました。

そんな和田さんの手しごとと気配りに惚れ込むリピーターも多いんです。そこで今回は、日本料理旬菜和田の店主、和田さんへインタビューをしました。

遠野市出身の和田さんは、高校卒業後に秋田へ渡り日本料理の世界に飛び込みました。何件かのお店を経た後、秋田県にある『日本料理入舟』に入社。和食の奥深さに触れ、10年間にわたりその技術を磨き続けました。

現在では『日本料理旬菜和田』の店主として、修行時代を経て培った確かな技術と経験、食材に対する愛情とこだわりを活かした岩手の旬の料理をお客様に提供しています。

秋田で長く料理をしていた和田さんは、遠野のホテル『あえりあ遠野』から「地元出身の料理人にお料理を提供してほしい」というお話をいただいたのだそう。当時、和田さんは独立を考えて東京や盛岡といった都市部でお店を開こうと考えていたものの、地元への愛情と温かい依頼に遠野に帰ることを決心しました。

そこから遠野へと帰郷し、あえりあ遠野の料理長として6年間、長年磨き続けた技術で料理をつくり、たくさんの方々へその腕を振舞っていました。

その後2008年に独立し、『日本料理旬菜和田』をオープン。
2011年の東日本大震災をきっかけに、現在の場所へ店舗を移転しました。

遠野以外での出店も視野に入れていた和田さん。故郷・遠野へ出店を決めたきっかけを和田さんが教えてくれました。

もともと地域性もあるためか、外食はあまりしない家庭が多かったように感じます。でも、和食を提供する料理屋はどの地域にも必要だと考えているんです。晴れの日や冠婚葬祭など、特別な日には家族で食事を共にすることが増えると思うので、そんな日のお手伝いができれば嬉しいですね。

と語る和田さん。印象に残っているエピソードについて尋ねると、心温まるお話をお聞きすることができました。

何度もお越しいただいていたお客さまが亡くなり、その法事にお店を利用していただいたことがありました。そのお客さまの思い出の場所になっていることを嬉しく思います。他にも、七五三のお祝いでお越しいただいたお子さまが、大人になりご結婚し、お祝いの席で再びお店をご利用いただいたこともありました。お店が大切な瞬間を見守ることができるのは、本当に嬉しいことだと感じています。

と優しい笑顔をこぼす姿が印象的でした。

続けて、「最近では和食やお酒を外で楽しむ方が増え、和食が少しずつ浸透してきているように感じます」と和田さん。お話を聞いていると、長年にわたる和食への深い想いが、地域の皆さまにも着実に届いているのだと感じました。

30年以上和食と向き合い続ける和田さんのお料理は、ひとくち食べると心があたたまり、幸せな気持ちになるんです。和田さんに、その秘密を教えていただきました。

岩手産や旬の素材にこだわり、料理に取り入れています。特に、地元の産直に並んでいないものは旬ではないと考え使用しません。旬の食材を余計な手を加えず、丁寧に調理して、素材のおいしさを楽しんでいただけるよう心掛けています。また、地元の方やお子さま、観光で訪れる方々など、それぞれのお客様に合わせたお料理を提供し、特別なひとときをお楽しみいただけるようなメニューをご用意しています。

お話を聞いていると、和田さんの食材への想いや細かいこころ配り、そして長年培った技術が、料理をよりおいしくする秘密なのだと感じました。

そんな和田さんの技術を見られるカウンターは特等席。和田さんが旬の魚を捌く姿をはじめ、職人の手しごとを間近で見ることができるとあって、最近では海外からのお客さまがカウンターで料理の様子を楽しんでいる姿も見受けられるのだそう。

個室からカウンターまで、ひとりひとりに合った大切な時間の過ごし方を選べる心遣いも嬉しいですね。

最後に、和田さんから皆さまへメッセージをいただきました。

日本料理や和食のイメージがなかなか湧かない方もいらっしゃると思いますが、和食をかた苦しいと感じず、多くの方にもっと気軽に和食を知っていただき”和食っておいしいんだよ”というのを知ってもらいたいです。和食のお店は入りにくいと思われがちですが、気軽に来ていただけるようなお店です。ぜひ、お気軽にご来店ください。