観る、知る、体験する 遠野の郷土芸能
遠野市は、郷土芸能の宝庫でもあります。
遠野の人々は、厳しい自然に寄り添いながら、時に喜び、時に耐え忍び、その思いや祈りを芸能という形に込めてきました。
今でも60を超える団体が市内で活動しており、地域の文化継承だけでなく、人と人の絆を強める役割を果たしています。
世代を超えて受け継がれる、しし踊りや神楽、南部ばやしなどの多種多様な郷土芸能の鑑賞や体験を通して、遠野人の真髄に触れてみませんか。
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遠野を代表する主な郷土芸能
神楽
神楽は、神座を設けて神を招き、神の化身となって祈祷や託宣を行う芸能です。厄払いや清めの祈祷をしたり、五穀豊穣の祈りを捧げたりします。
遠野の郷土芸能の中で最も多くの伝承記録が残り、多様性があるのが遠野の神楽の魅力です。
しし踊り
しし踊りは、およそ400年以上前に遠野に伝えられたといわれており、ししは鹿や獅子など4つ足の霊獣を表します。カンナガラと呼ばれるたてがみを着けたしし頭をかぶった踊り手「しし」と、刀などの道具を手に持つ踊り手が集団となって踊るのが特徴です。東北に広がる鹿踊は鹿の供養として始まったと言われますが、遠野では、人とししが対になって踊るため、「人と自然の対立と調和」を表現していると言われています。
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【毎週土曜日】農泊と郷土芸能「神楽」の練習見学
グリーンツーリズムの先進地、遠野で、農家民泊しながら地域の神楽練習を見学し、遠野の暮らしを感じることができる体験です。
開催日:毎週土曜日 ※事前にご予約が必要です
【毎週土曜日】農泊と郷土芸能「神楽」の練習見学
【8/23】《遠野遺産》菅原神社の例大祭『遠野物語』序文・柳田國男が観たしし踊り 見学ツアー
『遠野物語』の序文に「天神の山には祭りありて獅子踊りあり」として紹介されている菅原神社例大祭と張山しし踊り保存会によるしし踊り。
明治42年に初めて遠野を訪れた柳田國男が観た風景を体験するツアーです。
開催日:8月23日(土)10:30~
《遠野遺産》菅原神社の例大祭『遠野物語』序文・柳田國男が観たしし踊り 見学ツアー
【最少2名催行・土曜の夜】ししになる!ししと奏でる!郷土芸能体験ツアー
遠野を代表する郷土芸能、しし通りの体験と神楽の鑑賞を楽しむことができるツアーです。ガイドがつくので、遠野の歴史や芸能が盛んにおこなわれてきた背景についても知ることができます。
地元のしし踊り団体の活動拠点に特別にお邪魔し、しし踊りの装束を身に着けたり、太鼓や笛などを演奏して地域の方と交流をする特別な体験ができます。
宿泊は駅からも近いあえりあ遠野。歩いて行ける飲食店で、夜はクラフトビールやどぶろくなどもお好みで楽しむことができる自由夕食プランとなっています。
【最少2名催行・土曜の夜】ししになる!ししと奏でる!郷土芸能体験ツアー
知る
民俗専門博物館・遠野市立博物館
日本屈指の民俗専門博物館。里の暮らしのコーナーでは、神楽の面や、しし頭が飾られています。
また四季折々の映像でも神楽の舞や踊り、遠野の暮らしと郷土芸能のつながりを感じられます。
遠野の郷土芸能ウェブサイト
遠野まつりアーカイブや、遠野の郷土芸能体験レポートなどの読み物が充実しているウェブサイトです。
笛や踊り手の他、山車を押す、法被を着て歩くなど、郷土芸能団体の一員として参加できる「体験する」のページもぜひご覧ください。