遠野神話コース
コース概要:伊豆神社▶神遣神社▶早池峰 古の登山道▶石上神社▶六角牛神社
『遠野物語』幕開けのエピソードとなる遠野三山の姫神伝説をめぐるコース。広大な遠野エリアをドライブでお楽しみください。お時間があれば荒川高原まであがって遠野の景色を上から眺めるのがお勧めです。
遠野神話コース
遠野遺産第14号 伊豆神社
遠野三山伝説の発祥の地である。『遠野物語』第2話に登場する神社です。瓦葺き拝殿、本殿、石鳥居、御神体 獅子頭(市指定文化財)、境内地(51.32㎡)などがあります。創建は不明ですが、大同年間(806~809)早池峰を開山した始閣藤蔵が厚く信仰したといわれています。現存すると思われる最古の棟札は元文2年(1533)再興のもの。
「遠野物語」第二話(一部)
大昔に女神あり、三人の娘を伴いてこの高原に来たり、今の来内村の伊豆権現(いずごんげん)の社あるところに宿りし夜、今夜よき夢を見たらん娘によき山を与うべしと母の神の語りて寝たりしに・・・
遠野遺産第57号 神遣(かみわかれ)神社
早池峯神社へ至る道の途中、右手にある神社。神遣という名の起源は、遠野三山の女神たちがここから三山に別れたという故事によるものです。もとは、神遣権現堂といい慈覚大師の開基と伝えられています。早池峯二十末社の首座。祭神として、早池峰、六角牛、石上の三山の神霊を祀っています。
遠野遺産第88号 早池峰 古の登山道
一番末の女神が霊華を姉の胸から取り替えて治めることとなった遠野三山の一つ早池峰山(はやちねさん)。早池峰山への登山口は4つあり、そのうち遠野から早池峰山への登山道は、附馬牛町大出の早池峰神社に詣で、馬留から横通りを経由するコースと又一の滝を経由するコースがありました。この2つのコースは途中で合流し、薬師堂から小田越山荘を通って小田越にいたり、そこから早池峰山頂を目指しました。
早池峰山を登山しながら古の登山道を想像してみるのも良いですし、NPO法人エコネットでは、このコースを歩く「お山かけ」を数年に一度再現しているので、登山愛好者は参加してチャレンジしてみては?
遠野遺産第54号 石上神社
女神の一人が治める遠野三山の一つ石上山(いしがみさん)。その麓に鎮座する神社で、祭神は富津魂命(経津主命)、伊邪那美命、倉稲魂命の三柱。深い緑に包まれ、風格のある拝殿が静かにたたずむ。文治年間(1185~1190)の阿曽沼氏が勧請したという。旧綾織村の村社として広く信仰を集めました。境内には熊野神社、稲荷神社が合祀されています。例祭は8月第1日曜日に行われ、その際には地域住民の交流の場となっています。
遠野遺産第114号 六角牛神社
女神の一人が治める遠野三山の一つ六角牛山(ろっこうしさん)。創建は不明ですが、権現様と、明和8年(1771)と安永年間の記載のある神楽大権現の幟が奉納されています。また境内には幹周4mの銀杏の大木があります。本社ができたのは明治13 年(1880)頃で、はじめ中沢の六神石神社と同様の字をあてていましたが、その後混同しないよう「六角牛」という字を使うようになったといわれています。例祭は旧暦8月15日の前夜で、六角牛神楽と青笹しし踊りが奉納されます。