岩手県遠野市では、2016年から地域おこし協力隊制度を活用し、起業する意欲のある都市部の方々を受入れ、遠野が長年培ってきた豊かな自然環境や歴史、文化、産業などの地域資源に新たな光を当て地域内外にその魅力を発信してきました。
日本有数の栽培面積を誇る『遠野産ホップ』を活用した「ビールの里づくり」や、『遠野物語』を軸に地域文化を再編集する「to know」といった取り組みは、地域一体となったその取組が多くの共感を呼び、全国から注目される取組に発展しました。
令和6年度は、「農業と地域のプロデューサー」「ビールの里 次世代ホップ農家」「わさび栽培プロジェクト」「観光まちづくり(DMO)プロジェクト」「地域の拠点となる空き校舎の活用プロジェクト」「馬事文化担い手育成プロジェクト」「福祉でとおのづくりプロジェクト」「自由提案」の分野で一緒に挑戦してくれる10名の新たな仲間を募集します。
一緒に新しい持続可能な未来を創造しましょう!!
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記事一覧-
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農業と地域のプロデューサー 募集人数:1名
【プロジェクト概要】
ビールの味の決め手といわれる、ホップ。岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、60年にわたりホップ栽培を続けてきました。平成19年からは「ビールの里構想」がスタート。日本産ホップの持続可能な生産体制の確立を通じて、地域活性化を目指し、ホップの魅力を最大限に活用しながら、官民一体となって未来のまちづくりに取り組んでいます。
ビールの里構想における活動は少しずつ実を結んでいます。遠野産ホップやビールを軸とした地域ブランディング、イベントやツーリズムの開催などが全国的に注目されるようになりました。生産現場では、新規就農者6名が定着し、新規就農者のホップ生産量は遠野市のホップ生産量の3分の1以上を占めるまでになりました。また、老朽化したホップ乾燥施設の大規模改修工事も昨年から始まりました。
日本産ホップの再興を目指し、新規就農者の募集と育成の強化、新しいビール醸造所の計画が進んでいる中、遠野市は次の段階へと進んでいます。私たちが解決したい栽培現場や地域の課題はまだたくさんあります。これまでに築き上げてきた成果や知見を生かし、ビールの里構想をさらに推進するために新たな仲間を募集しています。
遠野市にはホップ以外にも様々な農産物が栽培されています。山々に囲まれた盆地特有の朝晩の寒暖差が農産物を美味しく育てます。稲作や野菜だけでなく、ブルーベリー・りんごなどの果樹やわさびの栽培も盛んです。
農業は遠野市にとって重要な産業であり、田んぼや畑が作り出す美しい里山の風景は、そこで生活する農家によって守られています。しかし、ホップ栽培と同様に、他の農業分野でも高齢化が進み、生産者が減少しているのが現状です。遠野らしい美しい風景を守り、持続可能な地域づくりを目指すため、ホップだけでなく地域全体の農業のブランディング、新規就農者の募集と育成の強化を進めていきたいと考えています。
今回募集するのは、農業と地域のプロデューサーです。活動のパートナーは、ビールの里構想を総合的にプロデュースする株式会社BrewGoodのメンバーです。地域の事業者と連携しながら、企画と実践を重ね、ビールの里構想の具体化や地域全体の農業課題の解決および新たな産業の創出に取り組む人材を募集しています。
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【パートナー】
〇田村淳一(株式会社BrewGood 代表取締役)
和歌山県田辺市出身。立命館大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。リクルートでは住宅関連の新規事業の立ち上げや法人営業を担当。平成28年に退職し岩手県遠野市に移住。平成29年には仲間と株式会社遠野醸造を設立し、翌年春にビール醸造所兼レストランを開業。ホップ栽培現場の課題解決、ホップとビールによるまちづくりの推進、新たな産業創出のため平成30年に株式会社BrewGoodを創業。遠野ホップ収穫祭実行委員長。
〇神山拓郎(遠野アグリサポート代表/地域おこし協力隊)
ビールの魅力を多くの人と共有するために活動。平成24年から9年掛けて日本全国の醸造所、生産者を訪ね歩き、令和2年からはビール醸造・ホップの栽培に従事。現在はホップ栽培コーディネーターとして、栽培現場を通してビールの魅力を伝える環境づくりの整備に取り組む。
〇村上敦司(株式会社BrewGood プロジェクトアドバイザー)
岩手県紫波郡紫波町出身。岩手大学農学部農学研究科修了後、昭和63年にキリンビールに入社。ホップの品種改良に携わり、「一番搾り とれたてホップ生ビール」などを開発する。平成12年にホップの研究で農学博士号を取得し、平成22年には、世界で6人しかいないドイツホップ研究協会の技術アドバイザーに就任。令和2年にキリンビールを退職。現在は、キリンホールディングス 飲料未来研究所技術アドバイザーとして、引き続き日本産ホップの研究・振興に関わる。 -
【求める人物】
・行政、農家、民間企業、市民の間に入って調整役として活躍できる方
・目標達成までのプロセスを設計し、周囲を巻き込んで実行できる方
・ビールの里構想の具現化や農業の課題解決に情熱を持って取り組める方
【ミッション / ロードマップ】
1年目~2年目:パートナーと共に活動しながら地域や農業の課題等を把握し、プロデュース力を磨く。
※具体的な活動は、栽培現場の課題解決、農家の募集と育成プログラムの構築、地域の農産物や加工品のブランディング、イベントやツーリズムの企画と運営、地域資源を活用した新規事業など。
3年目: プロデューサーとして既存事業又は新規事業を担当し、農業や地域の課題解決を進めながら、安定した収益を出すことに取り組む。
※3年間終了後、継続して当法人で働く意欲があり遠野市に定住を希望する方で、職員採用の申し出がある場合は、3年間の業務実績等を客観的に評価し、双方が合意できれば、当法人の職員として入社していただくことも可能です。
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ビールの里 次世代ホップ農家 募集人数:2名
【プロジェクト概要】
ビールの味の決め手といわれる、ホップ。岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、60年にわたりホップ栽培を続けてきました。美しい里山の中で高く育つホップのグリーンカーテンや、その収穫作業風景は遠野の夏の風物詩です。しかし、ホップを栽培する農家数の減少によって、その景色も少しずつ失われているのが現状です。遠野市のホップ生産量・生産面積は、ピーク時から6分の1以上も減少しています。
そこで、遠野市では「ビールの里構想」を進めています。日本産ホップの持続可能な生産体制の確立を通じて、地域活性化を目指し、ホップの魅力を最大限に活用しながら、官民一体となって未来のまちづくりに取り組むものです。
近年、この取組みが遠野のまちに活気をもたらしています。毎年8月に開催される「遠野ホップ収穫祭」のほか、市内のホップ畑や醸造所を巡る「遠野ビアツアーズ」には多くの参加者が集まっています。遠野市にとって、ホップはひとつの農産物というだけにとどまらない、大きな可能性を秘めているのです。
今回募集する次世代ホップ農家は、「良質な遠野産ホップの安定供給」という面でビールの里構想の骨子を支えます。遠野市では、少しずつ新規就農者が増えはじめており、新規就農者のホップ生産量は遠野市のホップ生産量の3分の1以上を占めるまでになりました。ベテラン農家や若手農家は、栽培技術を惜しみなく伝え、ホップ農家として独立できるよう支えてくれています。
持続可能な生産体制の実現のためには、面積あたりの収穫量の増加、機械や施設の更新、畑の集約など様々な課題があります。農家としてホップを栽培するだけでなく、これらの課題解決に一緒に取組みたいと考えています。
近年、日本産ホップやホップ生産地の遠野市が注目されはじめてきています。私たちは遠野市でのホップ生産量をさらに増やし、持続可能なホップ栽培を進めていくために、次世代を担うホップ農家を募集します。ホップ栽培を軸にしながら、一緒に新しい産業をつくり、まちを盛り上げていきましょう。
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【パートナー】
〇田村淳一(株式会社BrewGood 代表取締役)
和歌山県田辺市出身。立命館大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。リクルートでは住宅関連の新規事業の立ち上げや法人営業を担当。平成28年に退職し岩手県遠野市に移住。平成29年には仲間と株式会社遠野醸造を設立し、翌年春にビール醸造所兼レストランを開業。ホップ栽培現場の課題解決、ホップとビールによるまちづくりの推進、新たな産業創出のため平成30年に株式会社BrewGoodを創業。遠野ホップ収穫祭実行委員長。
〇神山拓郎(遠野アグリサポート代表/地域おこし協力隊)
ビールの魅力を多くの人と共有するために活動。平成24年から9年掛けて日本全国の醸造所、生産者を訪ね歩き、令和2年からはビール醸造・ホップの栽培に従事。現在はホップ栽培コーディネーターとして、栽培現場を通してビールの魅力を伝える環境づくりの整備に取り組む。
〇村上敦司(株式会社BrewGood プロジェクトアドバイザー)
岩手県紫波郡紫波町出身。岩手大学農学部農学研究科修了後、昭和63年にキリンビール入社。ホップの品種改良に携わり、「一番搾り とれたてホップ生ビール」などを開発する。平成12年にホップの研究で農学博士号を取得し、平成22年には、世界で6人しかいないドイツホップ研究協会の技術アドバイザーに就任。令和2年にキリンビールを退職。現在は、キリンホールディングス 飲料未来研究所技術アドバイザーとして、引き続き日本産ホップの研究・振興に関わる。 -
【求める人物】
・農家としてホップの生産に取り組める方
・ホップの価値を最大限活かした企画やイベントにも取組める方
・ホップ生産現場の課題解決を一緒に挑戦できる方
※農業の経験は問いません【ミッション / ロードマップ】
1年目〜2年目:既存農家のもとで栽培技術を学ぶ研修
3年目:研修を進めながら独立に向けた準備
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③
わさび栽培プロジェクト 募集人数:1名
【プロジェクト概要】
遠野市は、大正時代から根わさび生産をおこなっており、東北一の生産量で、豊洲市場を中心に販売を行っています。達曽部にある水資源に注目し、栽培面積を拡大してきた歴史があり、特産物として遠野市に根差しています。わさびは、栽培期間が15か月から24か月を要するため、冬季間の寒さでわさびが凍結するため一年で収穫する地域でしたが、ビニールハウスを導入し冬季間の寒さを克服し栽培期間を十分確保出来るようになり、各産地と張り合うわさびを生産しています。最近では、本わさびの他、林間わさび栽培を市内生産組合が栽培しており、チューブ入りわさびに代表される加工原料の生産にも取り組んでいます。岩手県の林間わさび栽培は、国内で最大の生産地となっており、岩泉町、宮古市、九戸村での生産が盛んにおこなわれています。国内外を問わず本わさび、加工原料の需要が高く生産規模の維持、拡大が望まれる品目となっています。
全国的に基幹的農業従事者の平均年齢が上昇し続けています。当市のわさび栽培農家も同様に、平均年齢が上昇し、離農する農家も現れてきています。わさび農家は家族経営が中心で、世代交代が無ければ、農家戸数減少による生産基盤の低下は避けられない課題となります。現在、若手が中心となって経営している農家は、全体の半分以下に留まっています。
今後10年、世代交代をせず農家を廃業する生産者の増加も考えられ、生産基盤を維持するためには、栽培に携わる農家の育成が必要となります。当市でも今後予測される現状を打開するために、遠野市に定住しわさび栽培に携わるメンバーを募集します。
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【パートナー】
〇菊池 陽(一般社団法人遠野わさび公社 所長)
遠野市宮守町出身。平成4年に一般社団法人遠野わさび公社前身の社団法人宮守わさびバイオテクノロジー公社入社。組織培養技術によるわさび苗の育苗に従事。令和元年より一般社団法人遠野わさび公社所長に就任。公社運営の他、苗の生産、わさび栽培に従事している。
〇田村淳一(株式会社BrewGood 代表取締役)
和歌山県田辺市出身、立命館大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。リクルートでは住宅関連の新規事業の立ち上げや法人営業を担当。平成28年に退職し岩手県遠野市に移住、平成29年には仲間と株式会社遠野醸造を設立し、翌年春にビール醸造所兼レストランを開業。農業の課題解決、まちづくりの推進、新たな産業創出のため平成30年に株式会社BrewGoodを創業。
○神山拓郎(遠野アグリサポート代表/地域おこし協力隊)
平成24年から9年掛けて日本全国の醸造所、生産者を訪ね歩き、令和2年からはビール醸造・ホップの栽培に従事。遠野アグリサポートでは、ホップだけでなく、わさびや他の野菜の振興や課題解決にも取組む。 -
【求める人物】
・ わさび栽培に興味があり、わさび栽培との複合経営で農家として自立を検討している方
・定住し地域住民や生産者とコミュニケーションをとり、わさび栽培に取組める方【ミッション / ロードマップ】
1年目:一般社団法人遠野わさび公社、生産者の現場で一緒に作業を行い、わさびに関しての知識の習得、作業を経験していただきます。
2年目~3年目:1年目同様、一般社団法人遠野わさび公社、生産者の現場で一緒に作業を行いわさびに関しての知識の習得、作業を経験していただきます。また、1年目の作業で習得した技術を生かし研修者みずから栽培を行います。
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④
観光まちづくり(DMO)プロジェクト 募集人数:1名
【プロジェクト概要】
遠野市の観光といえば何を浮かべますか?『遠野物語』、カッパ、ビール、ジンギスカン… 人によって浮かべるイメージが異なるほど、遠野市は豊かな観光資源に恵まれています。一方で、この観光資源を最大限活用した積極的な情報発信・プロモーションは近年十分にできていません。その結果、観光入込数は震災時をピークに、減少が続いています。さらに、観光客一人当たりの消費額は県下でも低い状況です。人口減少により今日の遠野を構成する美しい農村風景や地域で受け継がれてきた文化や風習は、年々失われるリスクが高まっており、産業や文化の後継者不足も課題です。
そこで遠野市では、令和5年3月に約16年ぶりに遠野市観光推進基本計画を策定し、持続可能な観光まちづくりに取組むことを定めました。持続可能な観光とは、観光のために地域を利用するのではなく、地域のために観光を利用するという考え方で、遠野市では観光によって地域の産業に新たな活力を生み、住む人も、訪れる人も、働く人も、心が豊かになる地域を目指しています。他地域より優位性があり、遠野を知る入口となる”エントリーテーマ”を「カッパ(妖怪)」「ホップ・ビール」に定め、パンフレットやポスターの刷新、SNSの運用など情報発信・プロモーションに取り組んでいるところです。
今回募集するDMO人材は、この観光まちづくりの流れの中核を担うDMO法人・株式会社遠野ふるさと商社に所属し、多岐にわたる事業をサポートします。遠野ふるさと商社は「道の駅遠野風の丘」や「伝承園」等の観光施設を運営し、観光活性化や地域の物産振興を担っている会社です。新たに設けられたDMO部門にて、官民連携協議会の運営から一元的なブランディング・プロモーションの戦略立案・実施、モニタリングに資するデータの収集にいたるまで、観光協会や商工会、交通・宿泊事業者等と連携しながら幅広い業務を担います。業務に付随する会計管理、行政や関係省庁との折衝、資料作成などもDMOの基盤を強化していくうえで欠かせない業務です。
遠野の新たな観光まちづくりはまだ始まったばかりです。まちづくりの全体像を俯瞰できるポジションで、将来の観光による賑わいをイメージしながら、観光振興の底上げを担う役割に挑戦しませんか。-
【パートナー】
〇多田 陽香
(株式会社遠野ふるさと商社DMO部門/観光マネジメントボード遠野事務局長)
1990年生まれ。岩手県遠野市出身。大学で文化人類学を専攻し海外留学を経験後、都内ITベンダーに勤務。2018年Uターンし、地域コーディネーターとして活動する傍ら、遠野ふるさと観光ガイドの養成講座を経て『遠野物語』を軸としたツアーの企画や日英ガイドを経験。持続可能な観光(サステナブルツーリズム)の国際基準を学び2022年GSTC Professional認証取得。2023年4月からは株式会社遠野ふるさと商社DMO部門で官民連携協議会「観光マネジメントボード遠野」の事務局を担当。
〇小田島 孝英
(株式会社遠野ふるさと商社DMO部門/観光マネジメントボード遠野事務局)
1974年生まれ。岩手県花巻市出身。美術系の専門学校を卒業後、ホテル・旅館業に10年以上携わり特にOTAでの販売促進や日々の営業管理を担当。2015年から趣味でブログやYoutubeにてIT系の情報発信を行い、ブログはピーク時に年間88万PVに達し、Youtubeチャンネルは3.5万人の登録者を有するまでに成長させる。これらの経験を活かし2024年1月からは株式会社遠野ふるさと商社DMO部門で、主にWEB記事の取材・ライティングやSNSの運用を担当している。 -
【求める人物】
・自らも旅行するのが好きな方
・人の話を聞き、困りごとをサポートするのが好きな方
・数字に対する苦手意識がない方
・地域に暮らす方々の文化や価値観等を理解し、リスペクトできる方
・経理や総務などバックオフィス実務経験がある方(必須ではない)【ミッション / ロードマップ】
1年目:DMO部門の業務のアシスタントをしながら遠野の観光を客観的目線で体験し、課題や強みを学ぶ。
2年目・3年目:バックオフィスの業務を担いながら、適性にあった入込増・消費額増に向けた施策の実施に主体的に携わる。
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⑤
地域の拠点となる空き校舎の活用プロジェクト 募集人数:1名
【プロジェクト概要】
遠野市土淵町は『遠野物語』に代表される名所や文化財が多数点在し、里山の美しい景観が広がり、カッパ淵や伝承園などの観光施設や宿泊業、農泊が活発な市内有数の観光地です。第2の人生や多彩な取り組みを行う地域住民・起業家など意欲的な人材が増えている地域でもあります。しかし、人口は1,900名弱(約750世帯)であり、令和7年度には65歳以上の老年人口と働く世代(15-64歳)人口の逆転が懸念され、少子高齢化や人口減少に伴う経済活動低下、飲食店・商店の減少等の地域課題の解決が急がれています。
土淵町は、早い時期から農業法人が立ち上がり、民間事業者の活動も比較的活発で遊休農地活用や特産品開発などができる体制があります。また、更なる産業・観光振興の活性化により地域社会及び経済の活性化ができる可能性が高い地域です。そして、今後地域づくりの拠点として空き校舎(旧土淵中学校)・教室を多様に活用できる官民の連携体制はある程度整っています。
今回募集する人材には、今後地域の拠点となる空き校舎(旧土淵中学校)の活用の推進を図りながら、「食」「技の伝承」「多様な生業」等をテーマに空き教室を多様に活用していただける方を求めます。そのためには、継続的な運営体制構築や地域内外の多様な人材が活躍できる仕組みや場づくり、ツアーやイベント企画・実施、それらの情報発信も必要となります。この地域の拠点となるような空き校舎・教室の活用の取り組みは、地域住民と意見を交わしながら次のような実施案をもって現在実証事業を行っています。
■地域に開かれた「食」の拠点(案)
・日替わりシェフレストラン(ランチ、ディナー)
・子ども食堂
・地域の多様な人たちの交流の場となる地域食堂
・弁当の宅配サービス
・地域食の継承活動としての場
・共同でできる加工場づくりと特産品づくり
・食に関するイベントの企画実施 等
■暮らしの技や知恵の活用や起業家などの多様な業種の拠点(案)
・手技芸の継承活動、生業づくり
・移住者や起業家のオフィスづくり
・コアワーキングスペース 等
地域の食の拠点となるレストラン事業は令和6年6月開始予定、技の伝承のための講習会の実施、市民農園の活動も実験的に開始しています。 地域の拠点となる空き校舎・教室を多様に活用しながら、地域との連携や情報発信業務は地道な取り組みですが、地域コミュニティに入り込み、縁をきづきながら、地域活動に意欲的な住民の方々と力を合わせながら構想の実現を進めていきます。一緒に地域で働きましょう。-
【パートナー】
〇認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク
平成16年に設立し、都市農村交流(グリーン・ツーリズム)を図りながら、地域づくりを行う団体。第3種旅行業の免許を有し、遠野のありのままの暮らしを旅することをキーポイントに地域住民 100名の協力のもと、各生活体験や農村民泊を推進し、年間10,000人ほどの交流人口を生み出している。東北地方や県内、遠野市内の地域づくりにも参画し、農水省やまちづくり団体などからの受賞歴多数。現在スタッフ13名(うち1名地域おこし協力隊)で観光施設の管理や都市農村交流、地域づくり事業を行っている。土淵町農村活性化協議会の事務局でもある。代表の菊池新一は、年間 100万人が立ち寄る道の駅遠野風の丘の立ち上げ、ショッピング施設再生、グリーン・ツーリズムと合宿免許の協働事業による廃業した自動車学校再生事業等に携わる。商工観光課長、地域経営課題対策本部長、産業振興部長、(社)遠野ふるさと公社事務局長等を歴任し、市役所退職後、同NPOにて遠野のまちづくりや東北地方の農泊実践地域のコンサルティングを行っている。東北経済産業局農商工連携伝道師や内閣府地域活性化伝道師、農林水産省ボランタリープランナー、岩手県グリーン・ツーリズム推進協議会会長等。
※WEBサイト http://www.tonotv.com/members/yamasatonet/
〇田村隆雅
(認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク チーフディレクター)
1980年東京都江戸川区出身。東洋大学社会学部でグリーン・ツーリズムを学ぶ。卒業後、2004年に遠野市に移住し、同NPO入社。現在は、事業計画や資金確保、コーディネート、ディレクションが主な業務。研修の受け入れも多数経験。大学生の研修事業や遠野の里山を体感できるマウンテンバイクツアーのガイドも実践している。農家民宿・レストラン等の開業を積極的に支援。地域住民が主役となる地域づくり事業など新たな取り組みの事業設計等の地域づくり事業に多数携わる。 -
【求める人物】
・地域住民との交流を楽しみ、良好な人間関係を築ける方
・好奇心にあふれ、遠野の新たな魅力を発見し、地域文化の情報を発信できる方
・地域住民や関係団体と協働したイベント企画、実施役として活躍できる方
・継続的な運営体制を作っていくため起業家マインドをもって、自立できる方【ミッション / ロードマップ】
1年目:空き校舎の活用を実証しながら、活用方法や運営体制等の基盤づくりを行う
2年目:空き校舎の多様な活用の定着を図り、その運営や情報発信を行う
3年目:既存の地域組織と連携し、継続的な拠点運営や事業推進を担う組織化を目指す
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⑥
馬事文化担い手育成プロジェクト 募集人数:1名
【プロジェクト概要】
全国有数の馬産地として知られる遠野。さらなる乗用馬の本格生産と国産馬の安定した供給を図るため、主に日本中央競馬会、岩手県競馬組合、岩手県などの支援を受け、平成10年3月、松崎町駒木に「遠野馬の里」が整備されました。
遠野馬の里では、競走馬育成調教施設の管理、乗用馬・農用馬の繁殖改良と育成調教、乗用馬ふれあい(ホースパーク)事業を柱に運営を行っています。
■乗用馬育成事業
農用馬・乗用馬の繁殖改良業務、乗用馬市場の開催のほか、一般の乗用馬を預かり調教・休養する預託業務などを行っています。
■ホースパーク事業
時代のニーズを踏まえながら、馬とのふれあう機会を提供するため、施設内での乗馬教室やふれあい体験のほか、市内外において各種イベントに参加し普及活動を行っています。
現在、遠野市乗用馬生産組合員数はピーク時の3分の1以下の26人となり、実際に繁殖を行っている生産者は10人程度、組合員の平均年齢は75歳を超えています。国内では珍しい乗用馬市場及び馬のいる街「遠野」を今後継続していきたく、馬の調教及び生産技術を学び(繁殖技術の習得)、遠野の馬や、馬事イベントの情報を広く発信していただける方を募集します。馬の里職員と一緒に馬産地遠野を盛り上げていきましょう。
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【パートナー】
〇堀切良明(遠野馬の里場長)
平成8年、遠野馬の里職員養成所開設において、指導者として研修生の指導にあたる。その後、競走馬育成事業に関わり騎乗調教に従事する。平成19年から乗用馬育成事業に従事し、令和4年から遠野馬の里場長に就任。【求める人物】
・馬に興味がある方
・将来、馬の飼養管理技術に興味がある方
・馬の繁殖に興味がある方
・馬の情報をSNS等を用いて広く発信できる方 -
【ミッション / ロードマップ】
1年目:馬に関わる一般知識の習得(飼養管理・調教・繁殖)
2年目:技術習得の研修を行いながら遠野産馬の活躍、乗用馬市場のPR等、全国に情報発信
3年目:繁殖に係る専門技術の習得(馬専門の人工授精師の取得準備)
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⑦
福祉でとおのづくりプロジェクト
~地域共生社会実現のために~ 募集人数:2名【プロジェクト概要】
遠野市社会福祉協議会では「たすけあい ささえあう 福祉でとおのづくり」を基本理念に遠野市地域福祉活動計画を策定し、相談支援体制の構築や地域支え合い、活動拠点づくりを行いながら地域福祉を推進しています。
また、遠野市社会福祉法人等連絡会を立ち上げ、各社会福祉法人の専門性を活かしながら地域における公益的な取組を実施し、福祉向上や地域福祉の更なる推進を図っています。
しかし、近年の相談ニーズは生活困窮、介護及び子育て等が重なり合い、多様化・複雑化しており相談対応から解決に至るまでの時間がかかる場合や、解決そのものが難しくなっている現状にあります。
今回は、地域共生社会実現のため、誰もが住み慣れた地域で安心した生活ができるよう、地域を支えていただく相談員などの地域支援の専門職の一人として活躍していただける人材を募集します。
遠野市では各地区に小さな拠点を持ち、「丸ごと相談員」という地域の相談窓口があります。そこで受け付けた相談を適切な相談機関に繋ぎ、相談機関ではそれぞれの機能を活かした支援を行い課題の解決を図りますが、相談内容が多様化・複雑化し単独では解決が難しい場合は多機関が連携して支援していくことになります。
丸ごと相談員、あるいは相談機関の一員として、3年の間に様々な経験を積んでいただき、遠野市が目指す地域福祉を理解し、自らが考える地域福祉と融合させ、ともに遠野市の地域づくりを進めていただけることを望みます。-
【パートナー】
〇遠野市社会福祉協議会(会長 及川 増德)
平成18年4月3日設立。「たすけあい ささえあう 福祉でとおのづくり」を基本理念とし、地域福祉事業、在宅福祉事業及び介護保険事業を行っている。職員数149名。【求める人物】
・地域福祉に関心を持ち地域に根差した活動ができる方
・地域の困りごとなどによりそった活動のできる方
・地域での活動を魅力的に発信できる方
・次に掲げる資格のいずれか1つ以上をお持ちの方
(ア) 社会福祉主事任用資格
(イ) 社会福祉士
(ウ) 介護支援専門員
(エ) 介護福祉士
(オ) 看護師
(カ) 准看護師
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【ミッション/ロードマップ】
1年目:様々な事業所を経験し自分の目指す地域福祉のあり方を探す。
2年目~3年目:相談業務の分野で経験を積み技術や意識の向上を図り、リーダーとしての資質を身に着ける。
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⑧
自由提案 募集人数:1名
【プロジェクト概要】
岩手県の内陸部に位置する遠野市は、豊かな自然や伝統文化が今でも息づいています。その遠野では、生まれた土地、経験やスキル、年齢等に問わず、地域の資源や課題を新たな視点で捉えなおし、熱意を注ぎながら多くのプレーヤーが起業家的な活動を展開しています。
この自由提案枠では、自らテーマを設定し遠野の地域資源やネットワークと、独自の視点や経験、スキルを掛け合わせ、共にこれからの遠野と自分自身の未来を創造する方を募集します。自由な発想で、地域資源の活用や地域課題の解決を目指すプロジェクトをぜひ提案してください。
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【求める人物】
・地域の方と積極的に連携し、気持ちのよいコミュニケーションがとれる方
・自らが取り組むテーマや地域の課題を具体的にイメージできる方
・課題に対して自分の考えや意思を持った打ち手が検討できる方
・関係者の考えや意見を受け入れる柔軟性があり、周囲への働きかけを通して仲間を集めることができる方
・高い当事者意識、強い意志をもって物事に取り組める方
・プロジェクトに取り組む先に地域の未来像を思い描ける方 -
【事業計画書の提出】
事業計画書を応募書類と併せて提出していただきます。
事業計画書には必ず下記ア~エを明記してください。
ア 事業の背景及び遠野市で実施する意義
イ 事業の目的
ウ 実施内容
エ 3ヵ年のスケジュール
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