ホップの一大産地・遠野で楽しむ夏のイベント&グルメ旅
目次
遠野の夏は「ホップ」でできている!
クラフトビール好き必見!ホップのまち・遠野で味わう夏の旅
写真提供:BrewGood
日本有数のホップの産地として知られる岩手県遠野市。
ここには、クラフトビールを「飲む」だけでなく、「見る」「触れる」「食べる」といった体験がぎゅっと詰まっています。夏の遠野は、爽やかな気候と豊かな自然の中で育まれたホップの香りに包まれ、まさに五感で味わう「ビールの里」。この時期だけのホップ収穫祭や体験イベント、ブルワリーや地元グルメとの出会いも楽しみのひとつです。
今年の夏は、冷えた一杯とともに、遠野の風土と文化をまるごと味わう旅へ出かけてみませんか?
なぜ遠野でホップ? ─ 歴史と風土に育まれた緑の宝石
写真提供:BrewGood
ホップは、ビールの香りや苦みをつける重要な役割を果たす原料の一つ。岩手県遠野市は、冷涼な気候と昼夜の寒暖差、そして清らかな水に恵まれた、ホップ栽培に最適な土地です。1963年(昭和38年)にキリンビールとの契約栽培が始まり、以降、半世紀以上にわたりホップの生産を続けてきました。現在では、日本でも有数のホップの生産地として知られています。
遠野のホップの魅力は、その香りの豊かさと高い品質にあります。8月から収穫が始まるホップは、地元のブルワリーで美味しいビールへと生まれ変わり、遠野ならではの味わいを楽しむことができます。
日本のビール好きの間では、毎年秋に発売される「キリン一番搾り とれたてホップ生ビール」に書かれた「岩手県遠野産ホップ使用」の文字がすっかりおなじみ。地元の人々も「これは遠野の地ビールだ」と親しみを込めて楽しみにしています。
ビールの裏側にある「ホップ」という物語を知れば、一杯のビールがもっと特別に感じられるはず。遠野は、ただの観光地ではありません。ここは、ホップが育ち、ビール文化が息づく、「ビールの里」なのです。
遠野のクラフトビールを知る ─ 3つのブルワリー
ホップのまち・遠野には、こだわりと個性が詰まったクラフトブルワリーが3つあります。それぞれが遠野産ホップを使いながらも、味わいも雰囲気も異なるビール体験を提供しています。
遠野麦酒 ZUMONA(上閉伊酒造)
上閉伊酒造は、1789年創業の老舗酒蔵。その伝統的な酒造りの技と情熱を注ぎ込んだのが、クラフトビール「遠野麦酒ZUMONA」です。国際的な評価も高く、遠野の風土を感じさせる奥深い味わいが魅力。
遠野麦酒ZUMONAの代表作『ゴールデンピルスナー』アルコール度数:5%
遠野産ホップ「IBUKI」と六角牛山麓の伏流水を使用し、クリアな黄金色、華やかなホップの香りと心地よい苦味が特徴。インターナショナル・ビアカップ2021年で金賞を受賞。
ZUMONA が飲める場所
道の駅遠野 風の丘では、「ゴールデンピルスナー」(缶)を始め、遠野ジンギスカンと相性抜群のビール「ひつじとホップ」(樽)が楽しめます。
羊を想起させる、うっすらと白く濁った外観。遠野産ホップ「IBUKI」をはじめとするホップ由来の爽やかな柑橘のアロマと、遠野産小麦由来の口当たりの良さが際立つ、爽やかな味わいのビールです。
遠野醸造TAPROOM
写真提供:遠野醸造
遠野駅から徒歩3分ほどの場所にある醸造所に併設されたタップルームです。出来立ての樽生ビールを常時6種類楽しめます。ノンアルコールメニューや、地域の素材を活かした料理も充実。缶やグラウラーでのテイクアウトもできます。
おすすめは『IBUKI PALE ALE(イブキペールエール)』アルコール度数 : 6%
遠野産IBUKIを100%使用したペールエール。青々しいみかんのようなアロマ、ほのかにグラッシーな苦味が特徴。ボディはライトでドリンカブルに楽しめます。
GOOD HOPS(グッドホップス)【NEW!】
GOOD HOPSは、岩手県遠野市で日本産ホップの可能性を追求する革新的なクラフトビール醸造所。土・日・祝日にオープンするタップルームでは、醸造所でつくられたばかりのビールを、醸造設備を眺めながらその場で味わうことができます。
おすすめは『Tono Cascade IPA(トオノカスケード)』アルコール度数:6%
遠野産ホップを100%使用したIPA。苦味づけには遠野産ザーツを使用しています。レモン、オレンジ、グレープフルーツのような、爽快でみずみずしいホップの香りをお楽しみください。8月前半頃までグラスでの販売も行われています。
※ブルワリーのビールは遠野市内の酒店や公式ECサイトなどでもお買い求めいただけます。
ホップとビールを楽しむイベント情報(2025年夏)
遠野では、特徴あるクラフトビールをそれぞれの場所で味わえるだけでなく、夏に行われる収穫祭では飲み比べもできます。「違いがわかる」クラフトビールの面白さを、ぜひ現地で体験してみてください。
8月開催|遠野ホップ収穫祭2025
8/23(土)・24(日) 開催(前夜祭:8/22)
写真提供:BrewGood
ビールの里・岩手県遠野で、ホップ収穫の最盛期にあわせて行われる「ビールの祭典」です。「遠野麦酒ZUMONA」「遠野醸造」「GOOD HOPS」をはじめ、遠野産ホップを使用するブルワリーのクラフトビールが勢ぞろいし、毎年大好評の収穫祭限定ビールも登場します。
おつまみも充実しており、地元の味から市外の人気フード、キッチンカーまで多彩なラインナップ。ライブステージではアーティストの演奏や、ドイツ民謡楽団の陽気な音楽で会場全体が盛り上がります。
さらに2025年は初の前夜祭(8/22)を開催!ナイトライブには世界的タブラ奏者・タイ・バーホー氏などが出演し、幻想的な音楽とともに夏の夜を彩ります。
ホップ畑を巡るガイド付きバスツアー(有料)や、お子さま連れにも安心なキッズスペースもご用意。ビール好きはもちろん、ご家族でも楽しめるイベントです。
ビールの里をめぐる
ビールを飲むだけでなく、その原料である「ホップ」を間近で感じるのも楽しみ方の一つです。
【随時開催】ホップツアー
写真提供:BrewGood
遠野の里山を自転車で巡る自然満喫ツアー。田園風景や緑の中を走り、旅の締めくくりには地元食材を使った料理と遠野産クラフトビールで乾杯し、特別なひとときを楽しみましょう。
涼をもとめて「カッパ淵」
遠野に来たら訪れたい観光スポットといえば、やっぱり「カッパ淵」です!さらさらと流れるカッパ淵は、うっそうとした茂みに覆われ、いつカッパが現れてもおかしくはない雰囲気。
そのカッパ淵への道すがら、ホップ畑のグリーンカーテンが目に飛び込んできます。(8月中旬ころまで)
実はホップ畑を間近で見ることができるスポットとしても知られています。旅の合間に、カッパ淵周辺でホップと遠野の伝承文化、両方の魅力にぜひ触れてみてはいかがでしょう?
⇒詳しくはこちら|カッパ淵
⇒特集記事|カッパ淵と周辺の魅力スポット徹底ガイド
おすすめサイクリングコース
⇒『遠野物語』をめぐる伝承園・カッパ淵コース
ビールと一緒に楽しみたい!絶品遠野グルメ
遠野ジンギスカン
遠野では全国有数の羊肉の消費量を誇り、人が集えばジンギスカンを食べる、そんな文化が根付く町です。ビールと相性バツグンの「ジンギスカン」が食べられるお店がそろっています!
⇒ 地元民にも大人気!絶対行きたい!!遠野のビール&ジンギスカンのお店
五右衛門ラーメン
写真協力:京屋
隠れご当地グルメとして知られる「五右衛門ラーメン」は、遠野のソウルフードとして、地元民に愛されているラーメン。食欲をそそるピリ辛のラーメンは、締めにもピッタリ!?
ラムウィンナー・ホップフランク
ラム肉の香りと風味をのこしたジューシーなウィンナーや、岩手県産豚と熟成ホップを使用した、ほのかな苦みが癖になるホップフランクはお土産にも最適です。道の駅遠野風の丘や遠野市内販売店でお買い求めいただけます。
ふるさと納税でビールの里プロジェクトを応援!
ふるさと納税とは、生まれたふるさとや応援したい自治体に寄付ができる制度です。
遠野市の持続可能なホップの生産体制の確立、ホップとビールを活用したまちづくりを、ふるさと納税で応援できます。寄付することで、自治体の住民税の減額(控除)や税務署から所得税の払い戻し(還付)を受けられます。
⇒ふるさとチョイス
⇒楽天市場ふるさと納税
⇒さとふる
⇒JRE MALL ふるさと納税
⇒Amazon ふるさと納税
五感で楽しむ遠野の夏
岩手県遠野市は、半世紀以上の歴史を誇る「ビールの里」です。夏の遠野では、青空に広がるホップ畑の香りに包まれながら、3つのブルワリーが織りなす個性豊かなクラフトビールを堪能できます。8月の「遠野ホップ収穫祭」では限定ビールが登場し、ホップ畑サイクリングやカッパ淵散策、地元ジンギスカンとの味わいも旅を彩ります。
この夏、遠野でとっておきの一杯を。
今年の夏は、遠野の青い空と緑豊かな自然の中で、いつものビールとは違う特別な味わいとの出会いをお楽しみください。
アクセス
観光に便利な情報もチェック!
🚃 遠野市へのアクセス
⇒ https://tonojikan.jp/access/
🚗 駅周辺の駐車場案内
⇒ https://tonojikan.jp/parking/
🏨宿泊情報はこちらから
⇒ https://tonojikan.jp/stay/