デンデラ野
遠野遺産第21号
遠野市の山口地域に広がる丘陵地に位置する「デンデラ野」は、姥捨て伝説の地として知られる場所です。
かつては「連台野」と呼ばれていましたが、その名が訛って「デンデラ野」となったと言われています。この地では、六十歳を過ぎた老人たちが自給自足の生活をしていたとも伝えられ、また、死者の霊が通る場所ともされています。
現在は田園が広がり、遠くに見える民家や自然豊かな景観が訪れる人々にのどかな雰囲気を感じさせます。
『遠野物語』にも深い関わりがあるデンデラ野には、当時の住居をイメージして再現したレプリカが建てられており、訪れる人々がかつての暮らしの様子を感じられるようになっています。素朴で質素な作りの住居は、伝承に基づいた当時の生活を垣間見ることができるでしょう。
遠野物語111話では「山口、飯豊、附馬牛の字荒川東禅寺及び火渡、青笹の字中沢並に土淵村の字土淵に、ともにダンノハナと云う地名あり。その近傍に之と相対して必ず蓮台野(デンデラノ)と云う地あり。昔は六十を超えたる老人はすべて此蓮台野へ追ひ遣るの習ありき…」 と記されています。
- 名称
- デンデラ野
- 所在地
- 〒028-0552 岩手県遠野市土淵町山口
- 交通アクセス
- 車でお越しの方▶釜石自動車道遠野ICから約12.1km/約17分
- 鉄道でお越しの方▶JR遠野駅から約9.0km
最寄りのバス停:土淵線「恩徳」方面行「山口」、土淵線「西内」方面行「山口」
- 駐車場
- なし
- お問合せ先
- 遠野市文化課 TEL:0198-62-2340
- ホームページ
- https://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/48,73644,303,656,html